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i-Constructionとは何のことでしょうか

i-Constructionって何だろう?

ミカタ先生: 今日は i-Construction(アイ・コンストラクション) についてお話しするよ!知太郎くん、建実さん、聞いたことある?

知太郎くん: うーん、初めて聞いたなぁ。何か新しい工事のやり方とか?
建実さん: 私も知らなかったかも。アイって何かの略?

ミカタ先生: いい質問だね!i-Construction は、国土交通省2016年 から進めている、建設現場の生産性向上 のための取り組みなんだよ。建設業界は 人手不足高齢化 が進んでいて、作業の効率もまだまだ改善の余地があるんだ。それを、ICT(情報通信技術) を活用してデジタル化 しよう!っていうのが、この i-Construction なんだよ。

知太郎くん: へぇ、建設業界もデジタル化してるんだ!でも、具体的にはどんなことをするの?
建実さん: ICTって、パソコンとかスマホの技術だよね?建設現場でどう使うの?


i-Constructionが必要になった理由

ミカタ先生: まずは、なぜ i-Construction が生まれたのかを話そうか。建設業界は、日本全体の労働生産性と比べて、約6割しかないって言われているんだ。しかも、2020年 の時点で 建設業の約35%55歳以上。若い人があまり入ってこなくて、人手不足 が深刻になっているんだよ。

知太郎くん: そんなに高齢の人が多いんだ…!それじゃ、新しい人が入らなかったら大変だね。
建実さん: しかも、建設の仕事って体力もいるし、大変そうなイメージがあるよね…

ミカタ先生: そうなんだよ。さらに、昔ながらのやり方だと、地形の測量は手作業、設計図は紙、現場での変更を反映するのにも時間がかかる。例えば、河川工事 では、現場で取ったデータを設計に反映するのに何日もかかることがあって、その間に作業が進んじゃうとまた修正が必要になって…という悪循環があったんだ。

知太郎くん: それじゃ、なかなか生産性も上がらないよなぁ。
建実さん: しかも、高所作業や重機の操作って事故のリスクも高そう…

ミカタ先生: そう!だから、効率化 だけじゃなくて、安全性の向上 も大事なんだよ。そうした課題を解決するために、i-Construction が生まれたんだ。


i-Constructionの取り組み

ミカタ先生: じゃあ、i-Construction で具体的にどんなことをしているのか、3つのポイントを紹介するね!

(1)3次元データの活用

ミカタ先生: 今までは 2Dの設計図 がメインだったんだけど、i-Construction では 3Dモデル を使うようになったんだ。『BIM/CIM(ビム・シム)』っていう技術を使って、設計から施工、管理までをデータでつなげているよ。例えば、ダム工事 の前に 3Dモデルを使ったシミュレーション をすると、土の量や重機の配置を事前に計算できるんだ。

知太郎くん: へぇ、ゲームの3Dモデルみたいな感じ?それなら、完成後のイメージも分かりやすそうだ!
建実さん: しかも、それが正確なデータとして残るなら、工事の進め方もスムーズになりそう!

ミカタ先生: その通り!実際に、工期が短縮されたり、資材コストが15%削減されたりしているんだよ。


(2)ICT建機の導入

ミカタ先生: 次に、ICT建機 の話をしよう!これは、ICT技術を搭載した建設機械 のことだね。例えば、コマツの『スマートコンストラクション』 では、3D設計データをもとに自動で重機が動いて掘削や整地 をするんだ。

知太郎くん: えっ、重機が自動で動くの!?めっちゃ未来っぽい!
建実さん: それなら、職人さんの経験に頼らなくても、正確に作業ができそう!

ミカタ先生: その通り!実際に、ある 道路工事 では、ICT建機を使ったら作業時間が30%短縮 されたんだよ。


(3)測量・施工管理の効率化

ミカタ先生: 最後は、ドローンやレーザースキャナーを使った測量 の話だよ。従来は人が現場を歩いて測っていたんだけど、今は ドローンで空から測量 できるんだ。

知太郎くん: ドローンって、こんなところでも活躍してるんだなぁ!
建実さん: 手作業より早くて正確なデータが取れるなら、現場の負担も減りそう!


まとめ:これからの建設業界はどうなる?

ミカタ先生: 今後は、もっと多くの企業が i-Construction を導入して、建設現場がどんどんスマート になっていくよ。これまでの “きつい・危険”というイメージ を変えて、働きやすい業界 にしていくのが目標なんだ!

知太郎くん: なるほど、建設業界もどんどん進化してるんだなぁ!
建実さん: これからは、デジタル技術を活用するのが当たり前になりそうね!

ミカタ先生: そうだね!みんなも、新しい技術に興味を持ってくれると嬉しいな!

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